【ビル・ブラフォード】the Sound of Surprise の買いどころ

ビル・ブラフォード/アルバム/おすすめ/アースワークス/king crimson

ピンと来なかった一枚だったのに

ビル・ブラフォードの[sound of surprise]というアルバムを、随分と前に買って、聴いていたのですが、一曲目のrevel without a pauseがなかなかよくてよく聴いていた程度で、他の曲は何かピンとこず、今まで寝かせてしまっていました。

幾何学感とポップ感をあえて対比させたアルバム。amazonへ

ですが何度も聴きこんでいるとこのアルバムにあるコンセプトを感じました。感じるというよりも、そうだろうと思えるスタイルです。それは、

[ポップ感と幾何学感の対比]

というものだと感じます。もっと簡単に言えば、”わかりやすさと難しさ”。を同居ではなく同じ曲にその二側面を入れ込んでみましたという感じですね。

ここでいう難しさとは、ブラフォードならではの変拍子という面以上に、恣意的な幾何学感なんだな。わざと難しい音感作っている。リズムだけではなく、コード的に不協和音までいかないけれどもそうした方向にあえて行っている。その対比であらわるポップパートに、グッときてしまう心理。

全編にわたってそうなので特にこの曲というものはないけれど、わかりやすいのはやはり一曲目の[Revel without a Pause]。幾何学感とわかりやすさが順序良く出たり入ったりする本作を代表する一曲です。

緊張感を残した束の間のリラックス

音像はjazzだけど、その感触はあくまでも冷たい感じです。なので、聴くシーンとしては、個人的な感想も含めてですが、ウィークデイの仕事終わりの夜が良いです。緊張感はキープしつつ、一旦休憩しよう。そういう雰囲気です。あくまでもピリピリ感はうっすらキープしている点。リラックスしすぎないjazz。そんなものは難しいjazzでしかないのですが。

芸術に向き合う自分の探求姿勢も、求められる

購入した当時はあまり響かないなと思っていた一枚ですが、聴き込むことの大切さを思い出させてもらったように思います。物の価値は、そのもの自体にあるのと合わせて、そこに向き合う自分の姿勢も必要なのだと、『茶の本』で説かれているような芸術への向き合い方を考えさせてくれたアルバムでありました。

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